サワディーカー!今回はバンコクから気軽に日帰りでも行ける観光スポット「カンチャナブリー」について書いていきたいと思います。
カンチャナブリーは近くにクウェー川という大河があり、バンコクから2、3時間ほどで行けるため、小旅行にはちょうど良い場所と言えます。
カンチャナブリーへの行き方はバスと電車の2択が考えられます。そのなかで今回は「タイで鉄道旅行」という響きに憧れたのと、安全性を考えて(後述)鉄道を選択しました。(あと安いのも良いですね!)
というわけで、バンコクの市内からカンチャナブリまで、鉄道での行き方を事細かにご紹介していきたいと思います。
まず、バンコク出発と書かれている鉄道のチケットは基本的にフアランポーン駅という駅から出発になります。しかし、カンチャナブリー行きの列車はフアランポーン駅発ではなく、バンコク都心部からチャオプラヤー川を渡った先にあるトンブリー駅発となります。なので、トンブリー駅までの行き方を含めた、バンコク市内からカンチャナブリーまでの行き方をお伝えしていきます。
目次
カンチャナブリーはどこにある?
カンチャナブリーはタイ西部に位置しており、地図にあるようにバンコクからおよそ130kmほどの距離にあります。電車やバスで2時間半ほどでいけます。
カンチャナブリの見どころ
この記事を読んでいる方はガイドブックやウェブサイトなどを見てすでにカンチャナブリに行きたい!と思っている方だと思いますが、カンチャナブリの見どころを軽く紹介しておきます。
クウェー川鉄橋(戦場にかける橋)
唯一無二のカンチャナブリ観光名所とも言えるのがこのクウェー川鉄橋です。欧米人にとってはただの橋かもしれませんが、こちらは旧日本軍が戦時中に作った橋なので日本人にとっては非常に見る意義のある場所となっています。
なおこの橋の建設をめぐってのドタバタは「戦場にかける橋」という映画になっていますので、カンチャナブリに行く前に予習をしておくのをおすすめします。
エラワンの滝
こちらはカンチャナブリの市内から1時間半で行ける、エラワン国立公園内にある滝です。滝も1つではなくたくさんあり、ローカルたちも水浴びを楽しむ感じの自然のウォーターパークとなっています。
エラワンの滝はカンチャナブリ市内から1時間30分ほどかかってしまいますので、エラワンの滝を含めた場合はバンコクから日帰りはできません。エラワンの滝に行きたい場合は1泊2日以上をおすすめします。
鉄道で行くのをオススメする理由
安全性(バスのロットゥーは危ない)
バンコクからカンチャナブリーまで車で行く場合、ロットゥーというハイエースを改造したバンに乗ることになります。実はこのロットゥー、事故がめちゃくちゃ多いんです。
というかロットゥーに限らずタイ全土でスピード出しすぎ、飲酒運転、居眠り運転による交通事故がかなり多く、交通事故の死亡事故率世界ワーストNO1になっています。
一度タイでバンに乗ったことのある方ならわかると思いますが、タイでは下道で100キロ以上出すのも当たり前です。タイ人の友人曰くタイではハンドルを握ると人格が変わる人が多いらしく、スピードの速さを考えると高い死亡率も納得です。
日本人も他人事ではなく、2017年にアユタヤで日本人のツアー客が4人亡くなっています。楽しい海外旅行が不幸な結果にならないためにも、カンチャナブリーに行くには鉄道で行くのを心からおすすめします。
鉄道旅行のロマン
もう1つ、カンチャナブリーに行くのに列車をオススメする理由は、ロマンがあるからです笑
カンチャナブリ行きの列車は日本ではもう存在しないレベルの旧式で、スピードも遅いです。ただそれを風情として楽しめる感じとなっています。
せっかく海外に来たのですから、車窓から見えるタイの田園風景を楽しみつつ、ゆったり鉄道旅行を楽しんでみましょう!
では具体的な行き方について解説していきます。
料金
料金は110バーツ(約370円 / 1バーツ3.3円換算)です。
全席3等車(Ordinary)のような気がしますが、1等の料金を料金を支払わなければなりません。ボラれたというわけではなくこれが(おそらく)普通のようです。行ってないからわかりませんが、この料金で終点であるナムトック駅まで行けるそうですよ。
所要時間
トンブリー駅からカンチャナブリー駅までの所要時間は時刻表上では2時間35分です。列車の遅延も考えると、3時間以内には着くと考えて良いでしょう。
日本のように正確な時間に列車が着くことはほぼありえませんので、時刻表+15分くらいは見ておきましょう。
時刻表
下の表にあるように、トンブリー駅からカンチャナブリー駅までの鉄道(ナムトック行き)は7:50と13:55の1日2本のみの運行となっています。(2019/02/27現在)
鉄道 | 出発地 | 出発時間 | 到着時間 |
257 | THONBURI | 7:50 | 10:25 |
259 | THONBURI | 13:55 | 16:24 |
最新の時刻表の事前確認方法
タイのローカル路線ですので時刻表はあまり変わることは無いと思いますが、事前に最新の時刻表を確認したい方はタイの国鉄のサイトから時刻表を確認しましょう。
タイの国鉄のサイトはこちらです。
参考
タイ国鉄サイト(英語)タイ国鉄
タイ国鉄サイト内での調べ方
①Origin(乗車駅) :Thon Buri
②Destination(降車駅):Kanchanaburi
サイトに飛んだら上記のようにセットし、③Check をクリックすると最新の時刻表が表示されます。チェックリストの一番上に出てくるBangkokではなく、「Thon Buri」なので注意してくださいね!
この画像の場合列車は1日2本あり、1本目がトンブリー駅7:50分発、カンチャナブリーに10:25着となっていますね。
またFares(料金)をチェックすると最新の料金がチェックできます。
こんな感じです。カンチャナブリー行きは3等(Third Class)しかないはず?ですが、強制外国人料金で1等(First Class)料金を徴収されます。タイマジックですね。
また検索結果一番右の、Train Trackingを押すと遅延情報の実績を見ることができます。英語での表示も可能ですので、列車がどれくらい遅延するか気になる方はチェックしましょう。(解説は長くなるので割愛)
列車に乗るまで
ではタイムテーブルと料金を確認したところで、実際に列車に乗るまでどのような流れか説明していきます。
【重要】乗車駅はトンブリー駅なので注意!
冒頭でも少し触れましたが、一番注意しないといけないのは、カンチャナブリ行きはトンブリー駅発ということです。
バンコクから出る列車はほとんどフアランポーン駅(バンコク駅)発ですので、「とりあえずフアランポーン駅に行けばなんとかなるかな?」といった感じでフアランポーンに行かないように注意しましょう!
トンブリー駅までの行き方
基本的に近くにBTSはなく、バスも乗り継ぎがあったりと大変なので、トンブリー駅まで確実に、かつ早く行ける手段としてはタクシーをおすすめします。乗り場や道路状況によりますが、ヴィクトリアモニュメント、中華街あたりからなら大体30分ほどで到着します。私の場合はバンコクBTSのAri駅から流しのタクシーに乗ってトンブリー駅までいきました。Ari駅から11km程の、距離でメーターだと大体100〜150バーツでいけます。渋滞になるともう少し割増料金となると思います。
駅で降ろしてもらうと、目の前には市場が広がってます。昼間だと開いているお店が少なく真っ暗でした。他にカフェなども見渡した限りないのでトンブリー駅前を時間を潰そうとはあまり考えないほうが良いでしょう。(駅にはベンチがあるのでそちらでは時間は潰せますが、結構暇かもしれないですね)
カオサンから行く場合
カオサンからでもタクシーを使ってしまって良いと思いますが、タクシーを使わずに行く場合は寺裏の水上バス乗り場(13番 Phra Arthit)から水上バスに乗って、2駅先の11番 Thonburi Railwayで降りてそこから歩きましょう!駅まで1キロなので10分〜15分程度で歩けます。もしくはモタサイ(バイタク)かタクシーを使うのもありです。モタサイの場合は20バーツ渡せばOKですが、おそらくふっかけられると思うのでごねてきたら50バーツくらい渡しましょう。
チケットの買い方
駅の入口入って左側すぐのところに券売所があります。そこの1番から3番まである窓口(どこの窓口でも購入可)でカンチャナブリー行きのチケット(自由席のみ)を購入できます。受付の駅員さんは英語を理解出来る確率が高いですが、英語で伝えるまでもなく、カンチャナブリーといえば基本的には通じると思います。
再掲となりますが、時刻表はこんな感じです(2019/02/27現在)
鉄道 | 出発地 | 出発時間 | 到着時間 |
257 | THONBURI | 7:50 | 10:25 |
259 | THONBURI | 13:55 | 16:24 |
カンチャナブリー駅からだと橋まで少し距離があり、カンチャナブリーはタクシーも少ないので日帰り観光で可能な限り時短したい場合はこの駅で降りることをおすすめします。
チケットを購入したあとは鉄道が来るまで待合場所で待機です。トンブリー駅は始発駅のため、だいたい出発の10分ほど前には駅に電車が来ます。自由席のため席は早いもの順で埋まっていってしまいます。電車は西の方面に進んでいくため、日差しを気にする方は進行方向に向かって右側の席を取ることをおすすめします。とても日差しが眩しいのと暑いです…
トンブリー駅のトイレと売店について
また、トンブリー駅には有料トイレがあります。トイレのところの受付に番人のようなおばさんが座っているので3バーツを渡します。細かいお金持っていない場合、20バーツほどでしたらちゃんとお釣りもらえます。中のトイレは障がい者の方用の広めのトイレと、和式と洋式がそれぞれ1つづつあります。トイレの個室の中にはトイレットペーパーはついていません。受付においてあるので自由に使う分だけとっていきます。大切なことなのでもう一度言いますが、トイレットペーパーは個室の中にはついていません。また、特に女性の場合は使用したペーパーは流さずにきちんとトイレの中のゴミ箱に捨てましょう(詰まってしまう原因になります)。また、トイレの外に比較的ちゃんとした手を洗う場所があります。
駅での列車への乗り方
写真を撮り忘れましたが、自由席ですので列車が着くとみな一斉に我先へと乗車ドアに群がります。写真を撮り忘れるほど激しい争いですが、日本人的な遠慮をしていると座れなくなるので、遠慮せずに戦いに参加しましょう。
車内での過ごし方
トレインナンバーと行き先を確認してから乗車し、1駅目に着く前くらいに車掌さん2人がチケットを拝見しに来ます。そこで手渡してチケットを切ってもらいましょう。電車が出発するときは鐘みたいな音がなるのと駅員さんが呼び込むのでもしトイレ行きたい場合でも安心です。
先程もお伝えしましたが、車内で座る席を間違えるとめちゃくちゃ日差しが眩しくて暑いです。2月の13:55発の便に乗りましたが、私の乗った列車の月・時間に近い場合は進行方向を見て右側の席に座るのをおすすめします。(時期と乗る時間によって異なります)車内の席は2人掛けと3人掛けがそれぞれ向かい合わせになっていますが、2人掛けの席に座ることをおすすめします。
車両によっては電車にはガラス窓がついていません。雨戸のようなドアを開けるか、閉めるかの2択となります。また冷房機器も小さい扇風機が一つの車両に5個ほどしかなく正直言って暑いです。窓からの風を浴びながらどんどん田舎になっていく風景を楽しむでも良いですし、下の写真の真ん中のように閉めてもいいと思います。だがしかし暑い…。また季節や時間によっては砂埃もひどいため、デジカメはすぐにバッグや袋に入れれるようにしておきましょう。
カンチャナブリー行きの電車の中のほとんどが欧米人の観光客です。私の隣りに座っていた方は10人の大所帯で来ていました。カンチャナブリーの観光地化がすすんできて、観光客が多くなったため、あまり地元民は利用しないのかもしれません。
2時間半ほどすればカンチャナブリに到着です。駅周辺だと活気はあまり感じられませんが、中心街やゲストハウスなどがある川沿いは活気があり欧米人が多いです。
以上、バンコクからカンチャナブリーまでの行き方でした!静かで良いところですので、ぜひ楽しんでください!
また、カフェ好きな方であればこちらのカフェもおすすめなので足を運んでみてください!
インスタ映え抜群!一度は行ってみたいカンチャナブリのカフェ!